アメリカ 追加関税 中国からの輸入品への関税率 計145%に
2025年4月11日 1時30分 アメリカのホワイトハウスは、中国からの輸入品への関税率はあわせて145%になると説明しました。
トランプ大統領は9日、中国からの輸入品への追加関税について、125%に引き上げることを明らかにしていましたが、中国に対しては先月までに20%の追加関税を課しているため、関税率はあわせて145%になるとしています。 中国 米から輸入する映画作品 本数減の方針中国とアメリカの貿易摩擦が激化する中、中国は10日アメリカから輸入する映画作品の本数を減らす方針を示しました。これは、中国で映画の上映などを監督する国家映画局の報道官がコメントを発表し明らかにしたものです。この中で報道官は「中国に対して関税を乱用するアメリカ政府の間違った行為が中国国内の観客のアメリカ映画への好感度を低下させるのは必至だ」と指摘しています。さらに「中国は世界第2の映画市場で一貫して高度な対外開放を堅持しており、世界のより多くの国の優れた映画作品を取り入れて市場のニーズを満足させていく」としてアメリカ以外の国の映画作品の輸入を増やしていく考えを示しています。アメリカの追加関税措置に対する対抗措置とみられます。また、中国文化観光省もアメリカとの経済・貿易関係の悪化などを理由に中国人旅行客に対してアメリカへの渡航を慎重に判断するよう呼びかける注意喚起を発表していて、米中の対立の影響は文化面や人的往来にも拡大しています。
NYダウ 一時2100ドル値下がり 米中貿易摩擦の先行き不透明 2025年4月11日 1時49分
10日のニューヨーク株式市場では、ダウ平均株価が一時、9日と比べて2100ドルの値下がりとなっています。
トランプ大統領が「相互関税」の措置を停止すると発表したことを受け、9日のダウ平均株価の上げ幅は過去最大となる2900ドル余りとなりました。
しかし、10日、アメリカのホワイトハウスが、中国からの輸入品への関税率があわせて145%になると説明したことを受けて、米中の貿易摩擦の先行きの不透明さなどが改めて意識され、売り注文が加速しています。
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